単身赴任、ひとりで子育てのリアル。思春期の入り口に入った子を育てる難しさ

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夫が海外単身赴任になって1年半、母子での生活に慣れたある日、小4が家出をした。きっかけはささいな兄弟げんか。「こんな家、出て行く」と言ってパジャマのまま出て行ってしまった。その時、私は風呂あがりで髪が濡れていて、下の子もいたので行動できなかった。いや、違う。追いかける気力が起きなかった。

中間反抗期のギャングエイジ

今年から小学生が2人になったわが家。2歳と0歳や、3歳と1歳の頃に比べるとはるかに楽になったと思う日がある一方、いや、ぜんぜん楽じゃねぇ!むしろ今が一番大変だ!と思う日もある。

上の子はギャングエイジと呼ばれる小4。調べると「中間反抗期」とも呼ばれるお年頃。生意気な言動と些細なことで怒ることが増えた。

例えば朝。
「歯みがきをしなさい」
これを言っただけで怒りに火がつくことがある。子どもには子どもなりの言い分があるのだろう。しかし私は許容できるだけの余裕がない。なぜならこちらはひとりなのだ。

朝起きて、身支度をしてから朝食を作り、子どもを起こして食べさせ、寝具を片付けて、自分も食べつつ食器を洗い、グズグズする子に「歯みがきしなさい」と言う。これで怒られるんだもの。なんでだよ?てなるわけ。

ひとりで全部は余裕がない。心も体も

骨

「子どもが乳幼児のうちに夫が単身赴任になった」
これは本当に大変だと思うし、わが家も子どもが小さいうちには決断できなかった。

小学生になってからの単身赴任。小さい頃よりはマシと思っていたが、実際にはそうでもない。魂と魂のぶつかり合いをひとりで受けることになる。

わが家はずっと夫婦二人三脚でやってきたので、家事や育児が自分に偏ることがなかった。夕飯を作る私、学習の世話をする夫。食器を片付けている私、子どもたちと風呂に入る夫。私が読み聞かせしている間、夫が布団を敷いて寝具を整える、夫が寝かしつけしている間、私は風呂に入り洗濯物を干す。そんな風にやってきた。これが単身赴任で全部崩れた。夫は海外、私はフルタイムで働きながら子育てと家事に追われる。

ひとりで育児するにあたって難しいと感じるのがバトルした時。怒り狂っている時、人は冷静になれない。腹が立って仕方ないから。子どもにしても、怒っている親に対して素直に聞き入れられるわけがない。ますます反抗的になる。

うちは夫が育児担当だったため、かつては子どもとバトルするのはもっぱら夫だった。夫が子どもと戦い始めたら、私が仲裁する。逆もしかり。とにかく冷静な方が間に入ればうまくいく

家出騒動の顛末。オンライン育児で解決

ここからは時系列で語る。

20時30分、風呂からあがると、兄弟げんかが始まっていた。
小4が下の子に対して理不尽な態度を取り、難癖をつけて困らせていた。私が間に入るとさらにヒートアップ。

20時40分、メガネをゴミ箱に捨てたので、叱りつける。
「こんな家、出て行く」と言ってパジャマのまま出て行った。

風呂上りだった私は髪の毛が濡れていたし、パジャマ姿だった。子どもが出て行ったらすぐに追いかけるものかも知れないが、私には無理だった。腹が立って仕方なかったから。ひとまずドライヤーで髪を乾かした。乾かしているうちにクールダウンしてくる。もしも遠くに行ってしまったら?警察に連絡する?彼を見た最後の姿だったら?などと不安が襲った。

21時、外出するために着替え、下の子には自宅にいるように言いつけて外に出た。
すぐに見つける。私を見るなり逃げたので、周辺を一周まわってようやく捕まえる。家に戻しても冷静に話せる気がしない。

21時10分、夫に連絡。
時差もあるし、仕事しているかも知れないがとにかく連絡した。たまたま大丈夫だったのでiPadでオンライン通話開始。家出したこと、メガネをゴミ箱に捨てたことなど、簡単に経緯を説明したメールを送る。

21時15分~45分、オンライン通話。
iPadを置いて、夫と子どもだけにした。私はリビングに行き、下の子に読み聞かせ。

夫がどのように諭したのかは分からないが、機嫌はすぐになおった。懸賞に応募して当たったプラモデルや、カメラで撮影した花火などを見せて楽しく会話。元気になった小4は「ごめんなさい」と言い、メガネを元に戻し、寝た。冷静な親が介入したらすぐに解決する。育児ってそんなもの。

まとめ

子どもがある程度大きくなったら単身赴任でいいじゃない。そんな考えもあると思う。でも決して簡単ではない。育児は夫婦でするもの。そしてどんなに距離があっても一緒に育児して欲しい。ひとりで抱えてはダメ。単身赴任する側の人もぜひ読んで欲しいな。

以上「単身赴任、ひとりで子育てのリアル」でした。

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