夫が海外単身赴任になりました。
渡航する前にいろんな手続きが必要でした。仕事に関わることは会社主導でやってもらえますが、個人でやる手続きもそれなりにあります。
世帯主の変更とか、納税管理人の申請とか、知らなかったことがいっぱいあったので列挙してみます。
夫が海外単身赴任になる前にしたこと。
やらなければならないことと、必須ではないがやっておいた方が良いことに分けて書きます。
世帯主変更、児童手当の手続き、夫→妻へ。
海外赴任=日本居住者ではなくなるので、世帯主が妻になります。
住民票から夫を抜くと同時に、世帯主変更届を提出します。このあたりは事前に役所へ行って相談しました。マイナンバーカードもいったん返却(廃棄)になるようです。合わせて児童手当の受け取り人も夫から妻に変更になります。
児童手当の受け取り口座を私の口座へ変更しました。
夫が海外赴任になることで収入がそこそこUPしますが、日本の制度からは外れるので所得制限には引っかかりません。この点はちょっとラッキーですね。
自動車関係、納税管理人の手続き。
所有している車が夫名義なので、夫が納税義務者です。
納税義務者が海外に転居される場合は、納税通知書の受領及び代理納付等、納税に関する一切の手続を代わりに行う「納税管理人」を県に申告していただく必要があります。
ということで、納税管理人はこの人(妻)ですよ、という申告をしました。
夫は運転しなくなるので、自動車保険も申請すると保険料が安くなるようです(保険の内容や会社による)。
証券口座の手続き(NISA口座の維持)。
海外に転居すると、日本の証券会社の口座から株式等の売買ができなくなります。口座は維持できます(保有したままにはできるが売買はできない)。
よってNISAの運用もできません。今NISAで保有している株は維持できますが、証券会社に一定の手続きが必要でした。海外に行っている間にNISAの期間が切れてしまう銘柄は自動的に特定口座預かりになると言われました。
海外から戻ってきたら戻ってきましたよ、という手続きも必要です。
ウェルスナビ解約。
ロボット投資のウェルスナビの口座を持っていたのですが、海外に転居する場合はいったん解約になるとのことで、夫の口座は解約しました。
解約する前に積み立て設定を解除しないと後々面倒なことになります。私はその失敗をしてしまいました。あとから解除するには問い合わせになるのですが、契約者本人(夫)が連絡しないと解除できないので夫が渡航する前に早めに手続きしておいて良かったです。
単身赴任後に発生した作業。面倒くさい!
こちらは渡航後にしたことになります。作業が発生するたびに追記しています。
追記:義務教育課へ世帯主変更の連絡。
2022/03/08追記。
夫が渡航してからしばらく経ち、のほほんとしていたら学校の事務より連絡がありました。
「義務教育課へ世帯主変更の連絡はお済でしょうか?」
していなかったので慌てて連絡しました。「指導要録」というものがあり、世帯主について書き換える必要があるからです。
「指導要録」
コトバンク
小・中・高等学校に在学する児童・生徒の現住所、保護者などのほか、出欠状況、学習状況などを累加的に記録し、指導に役だてるとともに、進学、就職などの際の証明のための原本となる表簿である。
ここから愚痴になります。
夫が役所で除籍の手続きをした時に、この手続きも案内してくれたら良いのに。その家に小学生がいることも役所なら分かるはず。そもそも世帯主を変更したら、自動的に紐づくデータも反映して欲しいくらいです。こちらから連絡する仕組みが不思議でなりません。
義務教育課へ電話した時の対応は以下の通り。2~3分で終わりました。
役所「世帯主がお母様に変わったということで、指導要録を変更してもよろしいでしょうか?」
私「ええ、良いです」
役所「それでは学校事務の方にこちらから連絡し、変更させていただきます」
たったこれだけ。
学校事務 → 保護者 → 義務教育課 → 学校事務
指導要録の変更は最終的に学校事務にフィードバックされます。
まどろっこしくありません?保護者には学校事務から「このようにしますね?」の確認だけで良いのですけど。それでは問題あるのでしょうか。
追記:赴任国で転居になったら?
2022/12/02追記。
赴任先の国でも住所が変わる場合、転居先の住所を証券会社に伝える必要があります。赴任する前に証券会社に問い合わせたところ「転居予定があるなら、最後に転居するタイミングでもいい」と言われ、最終地点に転居になったタイミングで日本にいる私(妻)が夫所有の証券会社に転居の書面を送りました。あらかじめ証券会社の方から送られてきたものに、住所を記入して送り返しただけなので手間はさほどありません。口座名義人である夫があらかじめ相談しておくと何でも楽です。
夫保有の株式に配当があると、日本の住所に書類が届きます。中身を開けると中間配当金計算書が入っており、赴任国の住所が記載されていました。
追記:子の医療費助成を受けるために毎年必要な手続き。
2023/06/10追記。
夫が渡航して1年半、自動車税の納付も終わり、夫に代わってやる手続きは車検くらいと思っていたある日。新たな手続き発生の連絡が役所から来ました。毎年8月ごろに子ども医療費の助成受給券が自宅に届きます。子どもの医療費を自治体で補助してくれるものになります。保護者の住民税等から助成内容を決定するらしく、1月1日に住民登録がない保護者(夫)の状況を確認したいと。
指示内容は「夫が海外在住であることを証明するために戸籍の附票(原本)が必要で、本籍地の市区町村に請求し提出してください」。
私たち夫婦の本籍地は夫の実家です。現住所にはありません。小為替を使って郵送での取り寄せになります(メンドクセ)。
1.役所に問い合わせる。
初めての手続きの場合、面倒でも役所に電話で問い合わせるようにしています。過不足なく作業を終えたいため。何かが足りなくて再請求になったら困りもの。
役所に問い合わせたところ、次のことが分かりました。
・兄弟別々に封書が来ているが、取り寄せる戸籍の附票は1通で良い。
・受給券の更新のたびに戸籍の附票を送る必要がある(夫が海外にいる限り、毎年)。
取り寄せ作業を避けることはできないそうです。
2.取り寄せ先の役所に問い合わせる。
こちらも念のため問合せました。どの書類をどう書いて送れば良いかを確認します。戸籍で確認が取れる関係の人(妻)なら委任状は必要ありません。
夫の実家に本籍を置いているので義父母に頼むこともできますが、委任状が必要で、それなら私が郵送で取り寄せた方が早いとなり、自分でやりました。
3.請求書類を整える。
下記を準備しました。地味に面倒です。
・取り寄せ先の自治体HPから申請書をダウンロードし、必要内容を記載。
・身分証明書(免許証)の表面、裏面コピー(裏面も必要なのは転居しているから!)。
・切手を貼った返信用封筒。
4.郵便局で定額小為替を購入し、書類と合わせて送る。
郵便局で手数料として定額小為替200円を購入し、3.で整えた資料と一緒に封筒に入れて請求先の役所に送りました。小為替の発行手数料が200円別でいるので、合わせて400円必要です。もちろん切手代も。
5.取り寄せた戸籍の附票と書類を役所に送る。
3日ほどで戸籍の附票が届きました。現住所の役所から来た書類(兄弟1枚ずつ、計2枚)と戸籍の附票を一緒にして役所に送りました。
【費用】
請求先役所への郵送(84円)
返信用封筒(84円)
定額小為替(200円+手数料200円)
現役所への郵送(84円)
計652円
そして私の労力。全部、夫の会社に請求したい!
毎年の作業と思うと、うんざり!
その他、やっておいた方が良いこと。
携帯電話の名義変更や、ビデオ通話のデモ。
携帯電話は夫名義で契約しており、私は子機を利用しています。海外赴任にあたり、主契約を私(妻)名義に変更しました。
契約者本人でないと契約変更できないものは、妻が手続きしやすいように変更しておいた方がいいです。あとからプランを変えたくなったり、解約したくなったときに面倒になるからです。
ネットの契約も妻名義にしておいたほうが安全です。以前、夫名義で契約したネットの手続きに不備があり、私が連絡したら「契約者ご本人でないと案内できません」と断られました(相手のミスなのにも関わらず)。今は私の名義で契約しています。
ビデオ通話のデモは日本にいる間に何度か実施しました。子どもたちに慣れてもらうのと、ちゃんと通信できるかの確認です。夫の会社が利用しているビデオ会議ソフトを利用して招待してもらっています。渡航後、問題なく利用できています。
防犯グッズなどの購入。
渡航前にスキミング防止のグッズを購入しました。電圧を変更する電源タップなども。旅行用品店に行って現物見た方が良いかな、と思います。
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お金にまつわる話はこちら。国内単身赴任との違いなど。
海外単身赴任のあれこれ。家族の健康保険証や、給与はどうなる?
以上、海外単身赴任になる前にやったこと、やっておいた方が良いことでした。
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