【絵本】スモールさんはおとうさんの、不思議な魅力

スモールさんはおとうさん 絵本・育児本
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不思議な魅力のある絵本「スモールさんはおとうさん」の書評です。
先に書いておきますけど、良書です。これは間違いなく。

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スモールさんはおとうさん

私が「スモールさんはおとうさん」の絵本を知ったのは、出版社の方がおすすめ絵本として紹介していたからです。

子どもの頃に読んだ記憶はなく、母親になるまで知りませんでした。

書店で売られているのは見たことがありません。いや、探せばあるのかも知れませんが、絵本コーナーに行って、平置きされている類の絵本ではないと思います。

スモールさんはおとうさん

読んだ感想

初めて読んだ時は、正直なところ、この絵本の何がいいのか分かりませんでした。ただただ、スモール家の日常が淡々と描かれているだけなんです。

例えばこんな感じ。

スモールさんは、まいあさ
ひげを そります。
こどもたちは、おとうさんの
ひげそりを みるのが すきです。

「スモールさんはおとうさん」ロイス・レンスキー

ずっとこの調子で朝起きてから、夜寝るまでの家族の行動が書かれています。1日の様子が終わると、今度は月曜日から日曜日までの行動が書かれています。大人が読むと、なんとも退屈な内容です。
事件はなーんにも起こりません。

ノンタンシリーズのようなかわいさも、
はらぺこあおむしのような楽しさも、
三匹やぎのがらがらどんのようなドキドキも、
何にもない。

でも!

ある時、図書館のリサイクルで、この絵本を貰いました。すると、我が子のリピが止まらない。とにかく持って来ます。これを読め、と。
3日間連続のこともありました。

ただの日常が面白い?

朝何をして、昼何をして、夜は何をして。

それが2歳や3歳の子には面白く感じるのかも知れないな、と思いました。

人の生活って、子どもはまだ知らないもんね。
流行りのモーニングルーティーンと同じ感覚かな?
スモール家の、ルーティーンを見て「へぇ、世の中の人はこんな感じなのか!」って学んでいる。

家事も育児もやるハイスペックなお父さん

この絵本は、古来の性別役割分業にのっとった記述がされています。すなわち、お父さんのスモールさんは外へ働きに行き、奥さんは家のことをしている。

赤ちゃんがいるので、私は勝手に「ここの奥さんは育児休業中なんだ」と思って読んでいます。

性別役割分業で書かれてはいますが、スモールさんは平日から様々な家事をこなします。洗濯物干し、部屋の模様替え、家の修繕、草刈り、となかなかマルチにやるのです。

家事をこなすスモールさん

土曜日は一家総出で買物と畑仕事をします。日曜日は教会へ行き、帰宅後は手料理をふるまいます。さらにその後、ドライブにも行くのです。常に家族と一緒に過ごしています。

寝る前には子どもたちに絵本を読んであげます。

一家五人を一馬力で支えているのに、家族サービスもばっちりするハイスペックなお父さんです。

にもく
にもく

すごいぜ!スモールさん!

読み込んでいくと、不思議と好きになってゆく。それが「スモールさんはおとうさん」です。

まとめ

最初は面白くなかったのですが、スモールさんの凄さに気付いてからは、これは男児に推奨の絵本じゃないか?と思うようになりました。

まとめ

「スモールさんはおとうさん」は、仕事、家事、育児をこなすハイスペックなお父さんのお話である。
男児には特に推奨する。

スモールさんはおとうさん
おもしろさ 1.0
読みやすさ 3.5 
おすすめ度 4.0 

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