仕事がうまくいかないある日。
そうだ、おたすけこびとでも読んでやる気を出そうと思った私。
ふと「サボっている奴もいるんじゃないのか?」と思い付き、絵本をよ~く見てみたら、やっぱりいました。
改めてゆっくり見たら、いろんな子が描かれているんですね。
ということで、こちらは絵本『おたすけこびと』の考察です。
ただの絵本好きによるレビューになります。
おたすけこびととは?基本情報。
簡単に言うとこびとの便利屋さんのお話です。人間から依頼を受けて、こびとたちがさまざまな問題を解決します。こびと一人ずつに名前はありません。年齢は分かりませんが、小学校の低学年くらいに見えます。
作者情報: 文:なかがわ ちひろ 絵:コヨセ ジュンジ
出版社:徳間書房
シリーズとしてはこれまでに7作出ています。
絵本ナビさんのサイトで試し読みできます。
こびとたちの特徴:赤・黄・緑・青いずれかの帽子、シャツ、長靴に、白いズボンを履いています。
絵本ナビおたすけこびとのココが好き。
構成が単純で分かりやすい。
おたすけこびとのお話の流れはワンパターンです。
- 1電話で依頼を受ける。
依頼者から、電話を受けるところからスタートします。
- 2おたすけ活動開始。
クレーンやショベルカーを利用してお助け活動開始します。
- 3おたすけ業務完了。休憩。
業務を終えると、こびとたちは休憩をとります。キッチンカーも登場します。
- 4依頼者が出てきておしまい。
依頼者に見られないように?帰って行きます。
パターンが決まっているので、幼い子にも理解しやすいです。
乗り物、重機がたくさん出てくる。
子どもが夢中になりそうな重機や乗り物がたくさん登場します。
クレーン車はもちろん、ヘリコプターや潜水艦も操ります。こびとと言えども侮れません。
身の回りによくあるものが出てくる。
こびとたちが働く場所は、人間界のどこかです。
台所だったり、公園だったり、見慣れた世界に、重機を操縦したこびとたちが仕事をしています。探したら本当はいるのかも?面白そう、というワクワク感があります。
おたすけこびとのサボり人たち。
さて、ここからが本題。
おたすけこびとは集団で働いています。
でもまてよ?こんなにいっぱい人がいたら絶対サボっている奴いるよな?
と思いまして、絵本をじっくり見てみました。
いました、いました。おサボりしている子たちが!
こびとたちは一見、同じ格好をしているので個性が無いように見えますが、そんなことはない。よ~く見ていると個性があふれています。
以下「おたすけこびととあかいボタン」からのカットになります。
何をしているのか不明の子。
これは水槽の中に落ちたボタンを拾うため、水槽の水を抜いた後のシーンですが、地面に腹ばいになっている子がいます。最初はこけたのかな?と思いましたが、横を向いて寝そべっているように見えます。
水たまりで遊ぶ子たち。
水たまりがあったらそりゃ遊ぶよね。注意していると思われる子がいますね。
双眼鏡坊や1。
勝手に男の子判定しましたが、こんなことしているのはきっと男の子だと思います。
双眼鏡坊や2。
坊や1と服装が違いますが、これは水槽内の作業になったので、上から作業着を重ねて着ただけなのではなかいと思います。坊や1と同一人物でしょう。
この他にもあります。
だいたいどの作品にも活動中にこける子がいます。同じ子が何度もこけています。
この子、いつもこけている!
と、気付くと面白いです。
あと、なぜか読者に向けて手を振っている子がいます。この子は誰に手を振っているの?って不思議そうに見ている子もいます。
気付いていないだけで、まだまだ面白い子はいるのかも知れません。
ぜひ、探してみてください。
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