【実録】転勤族の妻、在宅勤務になるまでの軌跡。

在宅勤務までの軌跡 転妻
この記事は約6分で読めます。

※当サイトのコンテンツにはアフィリエイト広告が含まれている場合があります。

転勤族の妻、にもくです。
私は夫の転勤に帯同しながら、会社員として働いています。
在宅勤務になるまでの軌跡を書きます。あくまでも私の例であり、どの方でも当てはまる、できる働き方ではありません。また職場へ迷惑がかかるのを避けるため、具体的な名前は伏せています。

誰かの参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

転勤の妻が在宅勤務になるまでの軌跡。

転勤妻の就職活動。採用面接でのやり取り。

今の職場は転勤妻になってから入社した会社です。応募動機はとりあえず応募してみよう、という気軽なものでした。

面接時に子どもの予定を聞かれました。今どきこの質問はNGかもしれませんが、私は素直に「2人欲しい」と答えました。私の仕事選びの基準は明確で、それは子育てが優先できることでした。この発言で落とされるなら、それは自分が目指す会社ではないということなので、嘘はつかずに答えました。

子育てに理解があることを全面に出している会社ですので、この質問は好意的な意味で聞かれていました。実際入社してからも、子どもを希望することや子どもがいることでマイナスな扱いを受けたことはありません。

さらに夫の転勤についても聞かれました。

面接官
面接官

ご主人の仕事は転勤がありますか?

この質問には「まったく転勤が無い仕事ではないです」と嘘にならないラインで回答しました。

にもく
にもく

嘘は言っていないぞ。

2022.1追記

この時面接を担当した人(経営者)からは、今や「海外に行っても雇うから」と言われるに至っております。もうずっと雇ってくれるらしい。
軽い気持ちで受けたのに、まさか独身時代の会社よりも長く雇用されるとは思いもよらず。

二度の出産と育休を経て。

2度の出産でそれぞれ産休と育休を取得しています。合わせて2年半くらい休業です。

この間に転勤が来たら嫌だなぁと思っていたので、夫には「異動したくない」と希望を出して貰っていました。希望は通るとは限りませんが、言うのはタダです。

結果、7年間異動がありませんでした(わりと珍しい。基本は3、4年)。

私の仕事内容について。

私の仕事内容の一つに「社内のインフラを整える」というものがあります。勤めているのは中小企業です。入社当時はとても不安定なネットワーク状況でした。

  • たまに通信遮断する。
  • サーバーに繋がらない。
  • サーバーを社内で管理している。

これでは日々の業務が不安です。解消するには、専門の業者を入れた方がいいと私は考えていました。当時も業者は入っていたのですが、ネットワークとサーバーがそれぞれ別業者で、サーバーの方は業者として物足りない会社でした。

2人目を妊娠したところで強く危機感を覚えました。

にもく
にもく

産休に入り、そのまま転勤になったらどうなるんだろう?

誰にも引き継げないのではないか、転勤が無かったとしてもこの状況では復職した時、自分の手には負えないと思いました。

強力な業者に入って貰うしなかないと思い、そこから業者探しに奔走しました。

やったことは単純です。

  • ネットで検索してヒットした会社に片っ端から連絡を入れた。
  • 興味を持ってくれた業者に実際に会ってみた。

10社くらいにコンタクトを取り、そのうち半分の会社と会いました。自社の状況がこんな状態で、こんな手助けをしてくれる会社を探している、と具体的に相談しました。こちらが必死だと相手もそれに合った方が来てくれるものです。

業者選定とは平行して、お金を出して貰えるように画策しないといけません。経営者(社長)にネットワーク業者及びサーバー業者を入れ替えたいと納得してもらうにはどうすればいいかを考え、関係各所に事前にネゴっておきました。

在宅勤務のキーポイント。ネットワーク業者の入れ替え。

結果的に我が社は下記すべての業者を一つの業者に一任しています。

  • ネットワーク
  • サーバー(データセンター)
  • PCヘルプデスク

サーバーとネットワークのすべてをまとめてお任せしているので、困ったことがあれば電話をするだけです。また、サーバーの筐体を業者が持つデータセンターに移したので、見守りもお願いしています。さらに追加して、PCヘルプデスクの契約も締結したので、PC関係の困りごとを全て託すことができました。

ついに出た、転勤辞令!!

業者の選定と入れ替えは、自分の業務の一環として行ったことですが、結果的にこれがのちのテレワークに生きてきました。プラスのブーメランとなって自分に還って来たのです。

転勤辞令(飛行機の距離)が出た時、まず夫と話し合って帯同を決めました。この時、会社には「いきなりの退職で迷惑をかけるので、落ち着くまでとりあえずテレワークで勤務出来ないか相談してみよう」と考えました。過去に夫の転勤で遠方へ引っ越した方が、引継ぎ期間だけテレワークしていたからです。

私が上司に転勤を告げたところ、相手から返って来た言葉はこうでした。

上司
上司

テレワークで残って!後のことは人事と相談したらいいから。

こちらから提案する前に、相手から申し出があったのです(心の中でガッツポーズ!)。ちなみにこの時、社内でテレワークしている人は0人です。テレワークの相談は人事にもしましたが、技術的なことは業者に相談しました。リモートVPNやセキュリティ制限など、業者に全て提案して頂きました。

結果としてこれまで一時的に行っていたテレワークよりも、さらに快適に勤務出来る環境が整いました。

転勤まで時間が無い中、素人が一から調べるのは限界があるので、本当に業者を変更しておいて良かったと思います。

にもく
にもく

自分は転勤のことを考えるだけ!

テレワーク開始!

長男はすぐに保育園に入園できましたが、次男は待機児童となってしまいました。1年間、自宅保育をしながらの勤務です(週3日は一時保育を利用)。

全従業員にWEBカメラとヘッドセットが貸与され、WEB会議の実施が奨励されていたこともあり、オフィスに出勤していた頃との落差は感じていません。他人宛の電話がかかって来ないので、子どもがいない日はむしろ集中して仕事が出来るようなりました。

唯一の難点は些細な雑談をする相手がいないこと。しかしこれは工夫で何とかしています。話題作りは自分からということで、会社のスケジュール(グループウェア)に日々のつぶやきを書いています。次男とのあくなき戦いや、雪国の気温や天気などを書いています。すると同僚からはこんなことを言われます。

同僚
同僚

にもくさんのつぶやきを読むの、楽しみにしている~。

チャットもバンバン送ります。また定期的にお昼ごはんを同僚とWEBで繋ぎながら食べています。全従業員が集まるイベントの時だけは出張して参加しました(飛行機で子連れ出張しました…。それはまたどこかで書きたいです)。

終わりに。

私の場合は様々な運が重なったと思っています。

正社員のまま帯同できた要因
  • 入社してしばらく転勤が無かった。
  • 社内のインフラが整ったタイミングで転勤になった。
  • 職種的にテレワークが可能だった。

上記1つでも条件が違えばテレワークは実現していません。

大手企業だと最初からテレワーク環境が整っている会社もあると思ますし、今は無くても今後はどんどんこういう働き方の人が増えていくでしょう。転勤妻にもいろんな働き方が選べる時代になればいいなと思います。

そもそも夫の働き方改革の波の方が先に訪れるかも知れません。それならそれでなお良いです。

2020.11追記

コロナ禍で、我が社のテレワークが若干だけ進みました。テレワーク環境を整え、実際に先行してテレワークをしていた私。良い実験台となりました。

以上、在宅勤務までの軌跡でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました