転妻の転職活動レポート。内定が出るまでにやったこと。40代の戦略。

転勤妻の転職活動記 ワーママ
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転勤のある夫に帯同しながら仕事を続けてきた私。社会人経験も20年ほどになり、今の会社に居続けることに迷いが出てきました。このままこの会社に留まるのが良いのか?もっと自分にあった職場があるのでは?と。そこで転職エージェントに登録し、これまでのキャリアを振り返りながら活動をスタートしました。結果ですが、内定を2社いただきました。希望していたフルリモート・7時間・年収UPという、現職より良い条件です。

この記事は
・40代、転勤族の妻、子ども2人
・夫が単身赴任中につき残業ができない
・テレワークも可能な職場希望
・現職の収入を落としたくない
と言う、厳しい条件の40代女性が内定を貰うまでの活動記です。

こんな疑問にお答えしています。

・何からやればいい?
・転勤族であることを伝える?
・40代からの転職活動のポイントとは?
・開始から終了までのスケジュールってどんな感じ?
・何が大変だった?

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  1. 転勤族ワーママ、転職しようと思ったきっかけ
    1. 転職活動前に不安に思ったこと
  2. 転職活動の前にやったこと。キャリアの棚卸と書類の作成
  3. 転妻、40代からの転職活動のポイントQ&A
    1. Q1.まず何からすればいい?→自分のキャリアを一覧にする
    2. Q2.転職エージェントはいくつ登録する?→3つ登録
    3. Q3.転職エージェントってどんな感じ?→エージェントに登録すると忙しくなる
    4. Q4.転勤妻であることは言う?条件はどこまで開示?→譲れない条件は正直に言う
    5. Q5.どれくらい受けた?→書類選考が通らない。50件応募して1件通過するくらい
    6. Q6.カジュアル面談とは?→企業面談と紹介会社の面談がある
    7. Q7.活動開始してから内定が出るまでの期間は?→約3カ月。内定が出てから決定まで短い
    8. Q8.書類選考、筆記試験(SPI)、面接ってどんな感じ?
    9. Q9.どんな業界だとリモート可能?→IT系が多いが、事務系でもリモートの案件はある
  4. 転職エージェントに登録するとどうなる?とにかく忙しい。仕事しながらは大変
  5. 40代からの転職のポイント。職務経歴書をしっかり書く。写真は写真館で!!
  6. オンライン面接の注意点。仮想背景は必須。メモを取る
  7. 中途採用の面接はどんなことを聞かれる?逆質問は具体的に
    1. 面接で聞かれたこと
    2. 逆質問は具体的に聞く
  8. 40代・子持ち・夫は単身赴任・残業不可。条件が悪くても諦めない
  9. 転職活動を終えて

転勤族ワーママ、転職しようと思ったきっかけ

下の子が小学校に入学し、自分の年齢も40代で社会人としてはちょうど折り返しくらいの年齢になりました。このままこの会社に居続けるのが良いのだろうか。今ここで動かないということは定年までこの会社なのか?という疑問が。もうこの会社では働きたくないという強い不満があるわけではなく、子の就学という節目と、年齢的なことで今後のキャリアについて考えるようになったのです。

活動時の状況:
・40代前半
・転職経験2回(現職3社目)
・小学生の子が2人
・夫は海外赴任中

希望条件:
・正社員
・現職以上の収入
・リモート勤務も可(週2~3)
・土日祝休み
・会社の規模や職種、業界は問わない

40代なので未経験の職種は無理だろうと思い、経験職か経験職に近い仕事で探しました。

転職活動前に不安に思ったこと

・約20年で2度の転職経験、次に転職となれば4社目です。これが世間的には多いと見られてしまわないか?
・夫が転勤族で海外赴任中、子どもは小学生で、恒常的な残業は厳しい。フルリモートではなくとも、リモートも可能な会社を希望している。厳しい条件と希望を持っているけど、ワガママすぎないか?

それでも突き進むしかないと、三度目の転職活動を開始しました。

結果ですが「転職回数が多い」というのが理由で書類選考が通過しなかったところが1社ありました(エージェントを通すと選考見送りの理由を教えてもらえます)。
リモートについては、コロナが落ち着き出社に切り替えている会社がある一方で、働き方改革で積極的にリモート導入している会社と別れていました。

転職活動の前にやったこと。キャリアの棚卸と書類の作成

就職エージェントに登録するのはもちろんですが、登録しただけでは応募はできません。中途採用の場合、これまでの自分の経歴をまとめ、職務経歴書に落とし込む作業が必要になります。

エージェントのサイトにひな形とサンプルがあるのでダウンロードし作成します。サイトにUPすると、アドバイザーが添削してくれ、どこをどう修正すればよいか指導してくれます。

例えば私は、夫が単身赴任中で2人の子どもを一人で世話しているため、恒常的な残業ができません。通常の職務経歴書には項目としてはありませんが「働き方について」という項目を最後に足して、そこに状況や希望を書くようにアドバイスを受けました。譲れない部分はしっかり書きつつもポジティブに捉えられるような書き方を教えてもらいました。結果的に書類選考で不利になるかも知れませんが、希望していない企業に通過しても無駄足になってしまうので、これでよかったと感じます。

転妻、40代からの転職活動のポイントQ&A

やり方

Q1.まず何からすればいい?→自分のキャリアを一覧にする

現職の業務内容を一覧化しました。前職と前々職は簡単にしました。直近の経歴が短い人はその前の職も含めて一覧化すると良いと思います。一覧はGoogleのスプレッドシート(Excelのようなもの)を使って作成しました。どんな業務で、どんな役割で、組織に何を与えたか、というメモ書きです。一覧化しておくと、職務経歴書作成が楽になります。

この段階ではまだ履歴書や職務経歴書は書かなくて良い。

Q2.転職エージェントはいくつ登録する?→3つ登録

時間差があってもいいですが、なるべく同時期に登録が望ましいです。というのも、中途採用の場合は内定から返事をするまでの期間が短いため、同時並行的に選考を受けて、同時期に内定をもらった方が比較ができるからです。

活動は同時並行的に進めるべし。

Q3.転職エージェントってどんな感じ?→エージェントに登録すると忙しくなる

私はdodaビズリーチwantedlyの3つに登録しました。エージェントに登録するととたんに忙しくなります。時間の確保が大事です。詳しくは後述のこちら

Q4.転勤妻であることは言う?条件はどこまで開示?→譲れない条件は正直に言う

条件を隠して活動しても入社した後が大変になるので正直に言った方がいいです。転勤族であること、夫が海外赴任中であること、子どもがいるので残業は厳しいが、リモート勤務の日は1~2時間の残業が可能であることを伝えました。

Q5.どれくらい受けた?→書類選考が通らない。50件応募して1件通過するくらい

応募数は150~200くらいでしょうか。途中でこちらが断ったものが4社、一次面接まで行ったのが1社、最終面接まで行ったのが2社、内定2社です。
ハローワークや地域の求人情報などは見ず、就職エージェントを通しての活動に絞りました。WEBで完結できる方が楽だからです。

Q6.カジュアル面談とは?→企業面談と紹介会社の面談がある

私の場合はビズリーチでの活動になりますが、登録していると次々に連絡がきました。紹介会社(ヘッドハンター)からと企業の採用担当者からとあり、紹介会社の場合は「こういう求人を抱えているのでご紹介しますよ」ということで連絡がきます。企業の場合、カジュアル面談では会社説明に徹する企業と、こちらの状況を尋ねてくる企業と2パターンありました。カジュアル面談と言いつつ、一次面接を兼ねていることも多いようです。

Q7.活動開始してから内定が出るまでの期間は?→約3カ月。内定が出てから決定まで短い

11月に登録して2月初旬に内定が出ました。中途採用は内定が出てから返事をするまでの期間が短いです。

Q8.書類選考、筆記試験(SPI)、面接ってどんな感じ?

書類選考から始まるパターンと、カジュアル面談から始まるパターンがあります。書類選考から始まるパターンの場合、一次面接が企業説明を兼ねていました。一次選考の前に、エージェントを通して詳細な企業情報が送られてくることもあります。

カジュアル面談から始まる場合、選考に進んで欲しいと言われます。企業側からのオファーなので書類選考は通過した状態と考えてよいです。

筆記試験はWEB実施のところが多いですが、一次面接と合わせて来社で実施のところもありました。40代で今さらSPIか…と思いつつも頑張りました。検索するとSPI対策のサイトがたくさん出てくるので参考にしました。

Q9.どんな業界だとリモート可能?→IT系が多いが、事務系でもリモートの案件はある

業種を絞らず幅広く活動しましたが、リモート対応している会社はIT系や監査法人が多かったです。IT系でも2024年から出勤奨励になったと言っている会社もあり、トップの考えにもよります。また同じ会社でもセキュアな情報を取り扱う部門の人はリモートしていないと言っている会社もありました。

私が内定をもらったところは、事務の人は郵便チェックのために交代で週1程度出勤している、それ以外の人はフルリモートだと言っていました。

転職エージェントに登録するとどうなる?とにかく忙しい。仕事しながらは大変

活動中のスケジュール

上の写真は活動中のスケジュールです。11月の初旬にスタートし、12月から書類選考が始まり、1月は面接やアドバイザーとの打ち合わせで一気に忙しくなりました。フルタイムで働きながら、さらに子ども2人の育児も加わりつつの活動なのでなかなか大変です。リモートでの対応がほとんどなので、半休や私用外出を利用しました。

私は3つのエージェントに登録して活動をしました。
1つ目はdoda。こちらはエージェントサービスが良いということで登録しました。登録するとすぐに電話がかかってきて、アドバイザーとオンライン面談をするように求められます。大まかな流れはこんな感じ。

1.サイトに登録
2.アドバイザーとの面談
3.職務経歴書の作成
4.紹介された求人のチェックし、書類選考に応募
5.定期的にアドバイザーと電話で相談
6.面接

dodaの良いところはアドバイザーがしっかりサポートしてくれること。書類の書き方を細かく指導してくれますし、書類選考に落ちた理由も教えてくれます。最初の面談で「何を目的に転職したいか」「この転職で何が叶えられたら幸せか」と言うのを導き出してくれます。
手厚いのはいいことですが、大量の求人が送られてくるので求人チェックだけで疲れました。1日に60件くらい送られてくるので、数日すると未チェックのデータがたまってしまいます。経歴にマッチしていないのでは?と思われる求人の紹介も含まれています。どうやらAIでマッチングした求人が流れてくるようです。ちゃんと希望を伝えればそれに沿った求人を流してくれるので、アドバイザーには遠慮せずに希望を言った方がいいと学びました。私の場合は「仕事内容がマッチしていても、遠い求人は通えないので無理」と言ったら、最寄り駅の沿線に絞って紹介をしてくれました。

2つ目はビズリーチです。こちらはコンシェルジュのサービスは利用せず、スカウトを待つ受け身の姿勢にしました。コンタクトが来た中から、気になる企業や紹介会社のオンライン面談を受け、応募するか否かを決めました。ビズリーチの良いところは作成済みの職務経歴書をアップロードすると、ビズリーチに合う形に整えて登録してくれるところ他で作成済みの職務経歴書を利用できるので時間短縮になります。

3つ目のwantedlyは登録したのが遅く、本格的な活動をする前に内定が出たためあまり利用せずに終わりました。ビジネスSNSと謳っている通り、他の転職サイトとは違った作りで、一風変わっていて面白いです。

40代からの転職のポイント。職務経歴書をしっかり書く。写真は写真館で!!

職務経歴書について:
私は20代半ばと、30代前半にも転職活動の経験があります。過去の転職活動では職務経歴書はさらりとしたものを使っていました。特に2度目の転職活動においては未経験職種での応募でしたが、すぐに面接に進めました。
30代半ばからは職務経歴書が大事だと感じます。まず今までのキャリアを一覧化しました。エージェントから職務経歴書のフォーマットを取得し、一覧を元にして作成しました。アドバイザーに添削をしていただき、何度も何度も書き直して少しずつブラッシュアップしました。

何が企業に刺さるか分からないので経歴はしっかり書きます。数ヶ月しか担当していない業務を書いたところ、その業務経験に惹かれてコンタクトをくれた企業もありました。

履歴書について:
履歴書に貼る写真は自動撮影機ではなく、専門の写真館で撮ることをお勧めします。私はカメラのキタムラで撮りました。顔色を良くする加工をしてくれるので見栄えが良いです(40代歓喜!)。写真はデータで取得して、Word版の履歴書に貼り付けてそのまま企業に送ったり、エージェント経由で送ったりします。パートやアルバイトの場合は市販の履歴書を買うこともあるかも知れませんが、サイトを通しての就職活動では電子になるので、PCは必須アイテムです。

カメラのキタムラ|証明写真

にもく
にもく

写真は写真館で!
顔のくすみが無くなる!

・職務経歴書は書ききる。アドバイスをもらいながら少しずつブラッシュアップする。
・写真は写真館で!自動撮影機はダメ、絶対!

オンライン面接の注意点。仮想背景は必須。メモを取る

仕事

カジュアル面談(一次面接)、二次面接まではオンラインの会社ばかりでした。中には最終面接もオンラインということろがありました。

オンライン面接では先方から利用する会議ソフトが指定されます。私の場合は
・Zoom
・Teams
・Google Meet
・Webex
の4つを使いました。

どの会議ソフトであれ、仮想背景はあらかじめ設定しておきました。フリーの写真サイトからダウンロードしたものや、会議ソフトに元から用意されている中で適切なものを選びました。面接時はオンラインであってもジャケットを着用しました。

対面での面接と違い、オンライン面接の良いところはメモが取れるところ。メモ用紙を用意して、面接官の名前と役職・聞かれた事・こちらが質問したことなどのメモを取り、面接後すぐに活動記録にまとめました。似たような質問が出るので別の企業の面接にも活かせますし、面接官がどの部門の誰だったか、入社する時にも役に立ちます。

オンライン面接では
・仮想背景をあらかじめ設定しておく。
・メモを取り、忘れないうちにまとめておく。

中途採用の面接はどんなことを聞かれる?逆質問は具体的に

面接対策ですが、エージェントからこんなこと聞かれますよ、とあらかじめ教えてくれるので助かりました。

面接で聞かれたこと

ほとんどの会社で聞かれたこと
・今回の転職理由を教えてください。
→何度か転職している場合は過去の離職理由を聞かれることがあります。
・自己紹介(自己PR)をしてください。
→氏名、年齢、これまでの職歴、住んでいる場所などを答えました。
・なぜ当社に応募しましたか?
どの会社でも必ず聞かれます。企業サイトやエージェントからの情報をくまなくチェックして答えを用意しておきます。
・当社の業務を聞いて、どの部分で活躍できそうだと感じますか?
→二次面接や最終面接で聞かれるので、一次面接でしっかりメモを取ることが大事です。
・これまで苦労したこと、またそれに対してどう対応しましたか。
→具体的な体験談を交えてどう解決したか、エピソードトークを展開する必要があります。ここをうまく答えられると次に行ける可能性が高いです。
・これまでのご経験で、これは頑張ったとうことがあれば教えてください。
→成功体験も聞かれるので、自分なりの体験を用意しておく必要があります。

現職を掘り下げての質問
・現在○○の業務をされているとのことですが、どのように知識を得てきましたか?
・××の業務ではリーダーとしての立ち位置ですか?メンバーは何人くらいですか。
・Aの作業はどの範囲までされていたのですか?Bはやったことがありますか。

その他、聞かれたこと
・希望年収を教えてください。
・うちはリモートは週2までだが大丈夫ですか?
・残業はどのくらいできますか。
→ここは正直に答えるのが吉です。マッチしていない会社の内定をもらっても意味がない。

私は転勤族の妻であることは隠さずに話しました。帯同しながらリモートで働いてきた、というのはむしろリモートを取り入れている会社にはプラスに働きました。今後はどうするか?というのを突っ込まれたら、子どもが大きくなってきたのでおそらく帯同しないと答えました(その時にならないと分からないが濁しました)。

逆質問は具体的に聞く

リモート対応について
・リモートワークの週の日数について。
・出勤している人は何割いるのか。
・スタッフ同士の普段のコミュニケーション方法は何か。
・全社的な出勤奨励日はあるのか。社内イベントはあるのか。
→リモート可能のところばかり受けていたので、コミュニケーションや中途採用者のフォロー体制を詳細に聞きました。

業務スタイルについて
・貸与されるPCはデスクトップなのかノートなのか。
・リモート時の接続方法は?
・モニターは1台なのかデュアル(2台)なのか?
・社用携帯は貸与されるのか?
→入社後の業務スタイルをイメージしておきたいので聞いていました。

条件面の質問
・入社後、有給休暇がない期間は欠勤になってしまうか?
→学校行事等で半年間まったく休まないと言うのは無理なので確認しました。前借り制度があったり、入社直後から会社規定で数日間付与されるところがありました。
・時差出勤は可能か?
→リモート可能な会社は時差出勤OKが多かったです。

業務についての質問は業界によって違うので割愛しますが、突っ込んで質問しています。入社前の不安を払拭できる程度には聞いておかないとお互い不幸になります。

40代・子持ち・夫は単身赴任・残業不可。条件が悪くても諦めない

就職活動は「出会った者勝ち、動いたものが制する」だと思っています。いろんな会社に求められても、入社できるのは1社だけ。自分に合う会社に出会うことが目的です。諦めません、勝つまではの気持ちで活動しました。

たくさん落とされても、それは落とされたのではなくて自分にマッチしなかっただけ、と思って次に行く。

転職活動を終えて

親になってからの転職活動は生活が出来上がった中での活動になるので、自分が優先することが決まっていて、これまでの転職活動とは違う悩みや苦労がありました。子どものスケジュール管理もありますし、さらに40代は老親の世話もある世代。活動中に父が亡くなったのですが、旅立つかどうかの過渡期はリスケが多発しました。身軽に動けた独身や子なしの頃の転職活動とは違うな、と感じました。

今回の転職ですごく感じたのが40代でもウェルカムな会社は思った以上にあるということ。募集部門のリーダーが私と同い年で、下から3番目に若いと言う会社もありました。若い人が減っている日本、40代はまだまだ応募できる年齢なのです。私は現職以上の収入に絞って活動していましたが、希望年収を下げるとさらにたくさん応募できたのかも知れません。この記事を見ている人が30代なら、年齢は足かせにならないのでどんどん応募して欲しいです。

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