転勤妻のにもくです。
転勤族の妻にとって、自分のキャリア形成は悩みの一つ。
昨今の社会情勢で、働かないでいるというのは肩身が狭い。だったら転勤妻はどう働けばいいのかという疑問が沸いてきます。
こちらでは転勤妻のキャリアについてまとめてみました。
転勤妻のキャリアに役立つ記事は下記にまとめているので合わせてご覧ください。ファミサポ、病後児保育、生協に、保育園転園の悲劇、学童に至るまで、網羅して書いております。
転勤族の妻になって
私は結婚により、関西から関東へ引っ越しました。勤めていた会社は関東圏にも拠点があったので上司には「関東に異動させてあげようか?」と言われましたが退職を選びました。
結婚後すぐに転勤しそうな予感があったことと、既婚女性、特に子供のいる女性が続けられるような職種ではなかったことが理由です。
内心は
やっと辞められる!!
と思っていました。あはは。
結婚後、しばらくは専業主婦をしていました。その時に、自分のキャリアについて深く考えました。
転勤族の妻はどんな仕事をしている?
全国展開している会社に勤める。
学生時代、アルバイトしていたコンビニ(ローソン)に転勤族の奥さんがいました。その人は全国のローソンで働いていると言っていました。コンビニは全国どこでも同じマニュアルだから働けるのだ、と。
どこでもお店があるからすぐに働けるよ。
そこで私も「全国展開している会社やお店なら転勤妻でも勤まるのではないか?」と安易に考えました。
その時考えた働く先リストがこちら。
- ユニクロ
- ドトールコーヒー
- イオン
全て接客業です。また正社員ではなく、地域社員やパート・アルバイトで考えていました。しかしこれらの業種はサービス業なので土日に働けないと厳しいです。子どもがいるとこれがなかなか難しい。
また結果論ですが、現在住んでいる地域には、これらのお店は1店舗もありません。
もし全国展開しているからという理由で勤めるなら、コンビニがいいと思います。同じチェーン店でなくても、オートメーションは似ているので採用される可能性は高いです。
短期や単発の仕事に就く。
長くキャリアを積むという思考はやめて、とりあえずその時に出来る仕事をする、という意識であれば短期や単発の仕事が挙げられます。
役所の臨時採用がいいよ。
転勤妻のママ友は市の臨時職員で食いつないだと言っていました。確かにどの地域に行っても、図書館や児童館など、臨時職員を募集しています。
また派遣社員という働き方を選択する人もいます。派遣の良さは期間が決まっており、豊富に仕事内容が選べるところです。
しかし派遣は向き不向き、当たり外れがあります。残念ながら派遣社員の扱い方が下手な企業が少なからず存在します。
私は客先に常駐して働く仕事をしていましたが、行く先によっては疎外感を感じることがありました。その地域に知り合いが出来たらいいなという気持ちで働いたら、派遣社員として疎外感を受けてしまうなんてこともあるかも知れません。
フリーランスになる。
会社に所属せずにフリーランスで働く方もいます。
経験職でフリーランスになるのが一番効率が良いです。元の職場のつてを頼ったり、ネットで案件を検索したりして、自分に合った仕事を探します。
また経験職でなくても、ネット環境さえ整えられれば、今やいろんな職種があります。
- サイト運営、動画配信
- WEBライター
- サロン運営
私はクラウドソーシングで簡単な副業をしています。会社員をしていても数千円~1万円は稼げるので、もっと時間が取れる人ならさらに稼げるのではないでしょうか?
(→転妻にもおすすめ、クラウドソーシングで在宅ワーク。)
結婚後、こんな働き方があるんだと個人的に驚いたのは赤ちゃんとママ向けサロンです。
- ベビーマッサージ
- ベビーフォト
- マタニティ―ヨガ
特にベビーマッサージはお子さんをお持ちの方なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?大抵の先生は、自分のお子さんが赤ちゃんの時にベビーマッサージと出会い、自分がハマって先生になり開業されています。
マタニティーヨガは、普段はスポーツジムでインストラクターされている方が、お子さんが小学校に上がって時間が出来たからと自宅で子連れOKのヨガレッスンをされていました。
子連れOKなところがミソで、ヨガに興味あるけど赤ちゃんの預け先が無くて困るというニーズに見事に応えていました。教室の宣伝は口コミのみで、私も支援センターで知り合った方の紹介で知りました。
いずれもいわゆる一家の大黒柱として稼ぐなら、相当な頑張りと運が必要です。しかしとりあえず働きたい、自分の強みを生かして稼ぎたい、ということであれば誰でも働ける世の中なのです。
いろんな働き方があるんだなぁ。
フリーランスの良さは、転勤に柔軟に対応できることです。働き方によっては引っ越し最中でも仕事ができます。
事務系で全国にある仕事。
これは蛇足ですが、事務系の仕事で全国津々浦々あるなと感じたのが会計事務所です。今私が住んでいる小さな町にも会計事務所があり、そこは求人募集をしていました。会計事務所は銀行や経理経験者だと比較的採用されやすいです。知人に元銀行総合職で、地方では経理事務のパートをし、都会に転勤になってから会計事務所の正社員になった方がいます。
転勤族と結婚したらキャリアの棚卸しをしよう。
キャリアの棚卸し方法。
独身時代の経験職でそのまま働けると、収入も安定しますし、仕事に入りやすいです。しかし独身時代の職種が必ずしも結婚後の生活に適しているとは限りません。
私の経験職は子持ち女性には厳しい内容でした。終電で帰る日が続いたり、休日出勤があったりと、家庭との両立を考えるとサポートが無いと難しい。転勤族で、知り合いがいない土地では勤まらないと感じました。
再就職するにあたり、私はジョブカフェで適職診断を受けました。
アンケートに答えると、こんな業種・職種に向いていますよ、といった結果が出ます。それまでの自分とは全く違う可能性を考えるうえでとても役に立ちました。
ここで出た結果を元に、現在勤めている会社に履歴書を送りました。
キャリアチェンジ。
女性は結婚を機にキャリアチェンジする方も多いですよね。転勤妻の場合は、主たる稼ぎ者の夫がいるおかげでフットワーク軽くチェンジ出来ます。
それまでのキャリアを捨てることになりますが、言い換えると変えることが出来るまたとないチャンスでもあります。
私は結婚後に今の会社に入りました。それまでの仕事とは全然違う業界です。職種も未経験の一般事務での採用でした(現在は経験を生かした職種へ配置転換)。
転勤族の妻は正社員になれるのか?
正社員として働けるか否かですが、場合によっては働けます。
私は正社員として働きながら、夫の転勤に帯同しています。
詳しくはこちらの記事(→転勤族の妻、在宅勤務になるまでの軌跡)にまとめています。
働き方:会社員の在宅勤務。
働き方改革で、会社員のテレワークが増えてきました。その影響で、転勤妻でも会社員のまま働くことが出来るようになりました。
会社員のまま帯同すると、その土地で新たに就職活動しなくて良いので楽です。保育園の入園申し込みもすぐに行えますし、転居時に有給休暇を使うことができます。
ただし在宅勤務だと、地域の知り合い作りには苦労します。これはデメリットです。詳しくは下記関連記事にも書いています↓。
働き方:テレワーク案件。
最近のほとんどの求人情報サイトでは「在宅」に絞って検索可能です。現在住んでいる土地で応募したい企業があれば、その企業が在宅OKとしているか否か調べてみると良いです。
在宅でも募集している企業は、在宅勤務のシステムが出来上がっているので、後々転勤になっても継続して働ける可能性があります。
働き方:拠点の多い会社に勤める。
全国に拠点がある会社に勤めている友人は、夫の転勤に合わせて異動願いを出し、数ヶ月のタイムラグを経て帯同しています。自分の異動が叶ったら遅れて引越すというやり方です。
たまたまそれが可能な会社に勤めていたからであって、結婚してから狙って実行するにはなかなかハードルが高いです。
転勤族の妻が持っておくと良い資格とは?
看護師や保育士は生かせるか?
よく資格があれば職に困らないと言われますが、転勤妻の目線に立つとそうでもないです。
女性の資格職ということですぐに思いつくのが、看護師や保育士です。これらの資格があれば、就職には困らないと思います。
でもこういった職種の方は、いきなりの転勤に対応できるのでしょうか?
高度な資格であればあるほど、いきなり欠員が出ると人員補充が大変です。
医療にしろ保育にしろ慢性的な人手不足なので、新しい土地での職探しには苦労しないかも知れません。でも転勤が決まっていきなり「来月末で辞めます」となると引継ぎに困る。もちろん辞める自由はあるので辞めることは出来ると思いますが、気持ちはよくないですよね。
また転勤が決まるといろいろやることが押し寄せてきて、かなりお休みを貰わないとダメなのですが、シフト勤務ではそれもままなりません。
このような事情で、資格や意欲があっても就業していない、就業できない転勤妻さんも多いのです。
すぐに就職できる職種だからと言って働けるものではないのです。
転勤妻が持っていたら良い資格はこれ!
それは普通自動車運転免許です。
転勤先が都会ばかりなら無くても困らないでしょうが、地方もあるなら運転免許は絶対に持っていた方がいいです。
現在、雪国に住んでいますが車は必須です。日々の買物に必要ですし、子どもがいる場合は送迎に必要です。歩ける範囲にスーパー・病院・幼稚園がある、というのは非常に稀です。大抵どれかは離れてしまう。
都会だと自転車の利用が盛んですが、雪国では利用できません。距離的には自転車で行ける距離であっても、雪道を自転車で走るのは非常に危険です。子どもを乗せて自転車に乗っている人はまず見かけません。
ペーパードライバーがいきなり雪道走行するのも厳しいですが、運転免許を持っていないと教習所へ通うのがとてつもなく大変です。地方は教習所までが遠いからです。幼い子どもがいれば託児の確保など、さらに難易度が上がるでしょう。
まとめ
転勤妻になってから、私は以下のことを心掛けて来ました。
悲観的にならない。
いつ転勤が来るか分からないから働けないわ。
そう思った瞬間から働けなくなります。自分で自分の可能性を狭めてしまうのは勿体ないです。どうとでもなる、と思っていた方がいい。
「らりほ~の精神」と私は呼んでいます。
その時にできる仕事をする。
職種は固定だけど業界にはこだわらない、またはその逆など、とにかく幅を広げると新しい境地が開けます。最初から正社員じゃなくてもいい。パートから正社員になる人もいますし、派遣で経験してから同業の会社へ入社する手もあります。
私の場合は職種や業界にこだわらずに探したのが良い結果を生みました。
辞令がいつ出てもいいように準備しておく。
普段から家を整えておくと引っ越しの時楽なように、仕事も日々の積み重ねが大事です。
就職してからいつ辞令が出てもいいように、マニュアルや、業者とのやり取り履歴は日々残しています。いつでもすぐに引継ぎできるようにです。
以上、転勤妻のキャリアについて真剣に考えてみた、でした。
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