保育園の選び方。公立・私立・企業型の3つを経験した転妻の結論。

転勤族ワーママ ワーママ
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転勤が災いして、幸か不幸か
1、伝統ある公立保育園。
2、私立認定こども園(幼稚園母体)。
3、企業型保育園。
の3つに通わせた母が語る、保育園のお話です。

私自身も保育園に5年通った経験から、保育園についてあーだこーだ書いております。
子どもは2人、私の通った園を踏まえてもn=3にしかなりませんので悪しからず。

転勤族視点での保育園の選び方についてきままに語ります。

この記事の内容。

・保育園の選びのコツ。具体例と実際にチェックしたこと。
・公立園、私立認定こども園、企業型保育園の特徴とメリット・デメリット。
・3つの園を経験して出た、保育園選びの結論。

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保育園選びのコツ。

保育園

優先することは1つか2つに絞る。

3つの保育園を経験して言えることは、

100%希望を満たす園は無い

ということ。

良し悪しはその時の状況や子どもの人数、性格によって変動します。
同じ園でも、未満児(0~2歳)には良い園だけど、年少以降は微妙かも?なんてこともあります。その逆もしかり。

だからこれだけは絶対!という項目を掲げて、それにマッチする園を選ぶと良いのではないか。と私は思っています。

親の好みと子の好みが一致するとは限らない。

私自身も共働き家庭の子として育ち、公立保育園に5年通園しておりました。私が通った園は、ひたすら遊びまくる園でした。お絵描きの時間や発表会はあるものの、お勉強らしいお勉強は一切無かったと記憶しています。

素晴らしく良い園だった!

と私は感じていて、子の保育園選びに際しても「カリキュラムがある園・勉強系の保育園は避けたい」と思いました。

そこで決めたのが最初に入園した公立保育園です。お勉強的な要素が無い園でした。共同の机に共同の文具(のり・はさみ等)を利用していました。

小さいながら園庭がある園だったので、天気が良い日はとにかく園庭遊びをする園でした。また時間外の先生として、地域の方をたくさん雇用しており、祖母世代の先生たちが子どもたちに古き良き遊びを教えてくれました。私としてはいいぞ、いいぞ、と思っていました。

が!しかし。その後、転勤で社会福祉法人が運営する幼稚園母体の認定こども園に転園します。

入園したての頃、子どもが
「今の園、自分の机がある!自分だけの絵具とハサミもある!(お道具箱がある)」
と喜び勇んで帰ってきました。

園には町が雇った英語ネイティブの先生がいて、年少以上は週1回英語の授業がありました。園に在籍しているので、日常的にネイティブの先生と交流が持てます。いろんな単語を覚えてきて、また外国の暮らしにも興味が出ていました。

さらに体操も専門の先生(インストラクター)が定期的に来て教えてくれました。リトミックも日常から取り入れている園でしたし、年長になると簡単な勉強を教えてくれました。子ども2人とも、いろんな活動を楽しんでいたのが印象深いです。

企業型の園になると、さらに塾っぽさが増しました。未就学児でも楽しめるカリキュラムになっており、勉強と言うよりゲーム感覚でいろんな問題に取り組んでいます。

勉強系の園も悪くないわ、と転園してみて気持ちが変わりました。

・親の好みが子どもと一致するとは限らない。

公立園と私立園と企業型、3つを経験して。各園の違いとは?

やり方

良し悪しと相性とその他いろいろありますが、どの園にも良いところ、悪いところ(合わないところ)があります。

公立園の特徴と感想 。

メリット:

公立園の良かった点。
  • 先生の質が高い。
    公務員ということで、安定しているからでしょうか。先生の定着率が良く、運が良ければ卒園まで見てもらえます。男性の先生も一定数います。若手からベテランまでバランスよくいろんなタイプの先生がいるところも良いと思いました。先生たちは母親のように子どもをよく見てくれました。ちょっと心配ごとを連絡帳に書いただけで超長文で返事をくれることも。この点、私立園、企業型の園は若い先生が多い印象で、ちょっと物足りなさを感じます。
  • 保育料以外にかかる費用がない。
    園によっては帽子や体操着、連絡帳代などが必要ですが、公立園ではこれらのお金はかかりません。連絡帳はわら半紙を紐で綴って、表紙は先生お手製の厚紙でできていました。大きくなると小さなキャンパスノートになりますが、これも園から支給されました。
  • いい意味で緩い。
    発熱しても子どもが元気なら呼び出しが来ませんでした。※コロナ禍はこの限りじゃないかも。
  • 給食・おやつの内容が良い。
    手作りのおやつに力を入れている園でした。大人も食べたくなるようなおやつがいっぱい出ていました。

デメリット:

公立園の微妙だった点。
  • 園舎が古い&汚い。
    園舎が古いために、何かにつけ効率が悪かったです。まず正門。赤ちゃんを抱っこし、2歳児の手をつないで登園すると片手で門を開けることになりますが、年がら年中、門の調子が悪くイライラしました。トイレは昔ながらのタイル張りで、全体的に暗くて怖い感じでした。
  • おむつが持ち帰りだった。
    途中から園で廃棄に変わりましたが、3年間はおむつを持ち帰り続けていました。朝おむつを入れる袋をバケツにセットし、帰りは袋ごと持ち帰ります。手間だし、不快でした。何より先生たちが大変だったと思います。
  • やり方が古く、めんどうくさい。
    登園簿・降園簿というものがあり、朝と帰りに記入することになっていました。登園時間や体温、水遊びの時期はプールOKかを記入します。これが結構手間なんです。名前がずらりと並んだ名簿、1クラス30人なので記入欄の間違いが多発します。「上の子を預けてから下の子の教室へ行く」というルールがあり、赤ちゃんを抱っこした状態で記入する人が多いので、記入場所は大混乱していました。
  • 変化を好まない体質で、改善要望が通らない。
    公立園の場合、何か要望があれば園ではなく市に要望を出すことになります。ちょっとしたことも園では決められず、なかなか改善しません。アンケートやご意見箱もありましたが、意見を出しても通らないことが多かったです。前述した登園簿ですが「1行ずつ交互に背景色を変えたらどうか?記入欄の間違いが減る」という提案をしたのですが、それすらも通りませんでした。
  • 父母の会があった。
    父母の会があり、大変に苦労しました。詳しくはこちら

親として初めて通わせた園であり、一番長くお世話になりました(上の子4年、下の子2年)。先生たちは素晴らしく、親に寄り添ってくれる良い先生ばかりでした。ただいかんせんやり方が古く、園舎も狭くて汚いのがネック。私立園、企業園と経験した後に、この園に戻るのは厳しいと感じました。

私立認定こども園の特徴と感想。

メリット:

私立認定こども園の良かった点。
  • 年少以上は玄関でバイバイできる。
    1つ目の公立園は年長であろうとも、親が中に入って準備を見守る必要がありましたが、こちらの園は朝は玄関先でバイバイするだけ、帰りも玄関で待つだけだったので楽でした。親はタブレットで登園・降園のタッチをするだけで済みます。
  • 机と椅子が一人ずつある。
    一人一人にお道具箱があり、年中・年長は机と椅子が一人ずつありました。小学校入学準備もかねて、座る時間を設けていたように思います。
  • カリキュラムがある。
    英語、体操、リトミックと、習い事の上位になっているものが園で実施されていました。英語はネイティブの先生が常駐していて、日常的に触れ合える環境でした。
  • 式典がある。
    保育園は卒園式はあっても入園式がないところが多いです。こちらの園は幼稚園母体のこども園なので入園式がありました。卒園アルバムも園の方で作成してくれました。
  • 園舎がキレイで広い。
    数年前にできたばかりのこども園で、さらに北海道の田舎町だったので、とにかく園舎が広くてきれいでした。運動場も広いですし、駐車場はスーパーかな?ってくらいの広さでした。
  • 1号認定(幼稚園)の子と触れ合える。
    教育目的(幼稚園)の子と同じクラスで活動するので、いろんなタイプの子と触れ合えました。

デメリット:

私立認定こども園の微妙だった点。
  • 幼稚園の慣習が合わない。
    食具(スプーン、フォーク、箸)が自宅から持ち込みでした。園では用意されていません。またお遊戯会を大々的にやってくれるのですが、男女で別々のプログラムになっていました。
    男子:サッカーのユニフォームを着たダンス。
    女子:ドレスを着たダンス。髪の毛は全員アップにして、飾りも付ける。
    園児の頃から男女を意識した取り組みは必要あるのかな?と疑問に思いました。
  • 母親・父親の役割意識がある。
    母の日の制作物には「おかあさん、いつもおしいごはんありがとう」。父の日の制作物には「おとうさん、おしごとがんばってくれてありがとう」。幼稚園母体の弊害と言うか、共働きを前提としている保育園ではこんな書き方しないよね、と思うことが多々ありました。
  • お弁当の日が月に一回ある。
    数年前に幼稚園と保育園が合体してこども園になった園ですが、幼稚園時代は「愛情弁当の日」という名前だったようです。その名残りなので、お弁当の注意書きにはてづくりが当たり前の書き方になっていました。それがとにかく気になる書き方で。。。幼稚園ぽいなぁと。

全体的に幼稚園母体の部分が、私には合わない結果となりました。同じ認定こども園でも保育園母体だったらまた違ったかも知れません。でもそうなると幼稚園利用の方には合わないのかも知れませんね。

企業型保育園の特徴と感想 。

メリット:

企業型園の良かった点。
  • 連絡帳がアプリ。IT化が素晴らしい。
    2つ目の私立こども園もそれなりにIT化されていました。登園・降園時はタブレット端末でタッチするだけ、緊急のお知らせは登録してある親のメールアドレスに来る、など。企業型の園はこれにプラスして、連絡帳がスマホアプリです。先生からのコメントもアプリに書き込まれますし、親から園への連絡もアプリからなので楽です。
  • 各種支払いがクレジットカード対応。
    支払いが口座振替かクレジットカードどちらかを選択できます。何の支払いであれ、封筒にお金を入れて持っていく必要がありません。
  • カリキュラムがある。
    ベネッセと提携していて、週1回英語の先生が来ます。椅子と机が置かれていて、プロジェクターも設置された学習塾のような部屋が保育室とは別にあり、独自のパズル(文字・数の勉強)問題を週1回程度やってくれます。
  • 写真がスタジオアリスと提携している。
    行事の写真はスタジオアリスのサイトから購入になります。自宅でゆっくり写真を選べるのが良いです(公立園は掲示板に張り出し&封筒にお金を入れるスタイルでした)。
  • 活動内容・給食・おやつなど、情報提供が分かりやすい。
    園ごとにブログがあり、日々の活動内容がつづられています。子どもは許可がある子だけ顔出しされているので、入園前の情報収集に役立ちました(我が子は顔出しNGにしています)。給食とおやつは写真付きの献立表が月初に配られます。紙でも置いてありますし、メールにデータで送られてくるのでスマホやPCでも確認できます。ここら辺の情報発信、公立園は見習ってほしいところ。
  • 小規模園なので混まない。
    こちらの園は60人の小規模園なので、入り口が混まないですし、我が家のように転勤族で途中入園の子もすぐ馴染めます。

デメリット:

企業型園の微妙だった点。
  • 園庭が無い。
    正確には園庭はあるけれど大型の遊具が置いてあって、自由に走り回れる広場が無い、です。大型の遊具の周囲で遊ぶことはできますが運動会はできません。よって運動会は別の場所でやるようです。

1つ目の公立園、2つ目の私立認定こども園と比べると、企業型の園はシステム化・効率化されていて無駄がありません。まだ通園して1か月ちょっとなので、通っているうちにデメリットも出てくるかも知れませんが、今のところ大きな不満はありません。

3つの園を経験して。

1つ目の園は育休中に複数園を見学してから決めました。結果的に一番近い園になりました。
2つ目の園はその町に未就学児が通える施設が事実上その園のみだったので、選べませんでした。
3つ目は転勤の辞令が出てから時間がなく、見学なしで口コミと近さのみで決めました。

親の出番が圧倒的に少ないのは企業型の園です。入園前の面談で園長先生が言っていたのですが

園長先生
園長先生

よく問い合わせで聞かれるのはPTAありますか?
なんですよ。うちにはありません。

保護者会(父母会)がある保育園、みんな避けたいですよね。でも父母会があると知り合いができるので、転勤族の妻としては交流が持てる場があるのも捨てがたいです。父母会のあった公立園、保護者間のつながりが強く、今も連絡を取っている人がいます。一方、今の園は1人も保護者を認識できていません。小規模園なのに。
ということで、優劣つけがたいな、と思っています。

でもこれは言えます。

近いは正義。

1つ目は徒歩2分(家から門が見える)、
2つ目は車で6分(田舎なので駐車場広い、大荷物でも車なので楽)、
3つ目は徒歩5分(子が大きくなったので楽)。
すべて近所の園です。

とにかく近い園は楽です。
どんな園でも、徒歩15分以上かかったら良い園とは思えないです。

園の選び方、我が家の場合。

育児

近いは正義。とにかく自宅から近い園が良い!

自宅からの近さ、これに尽きます。
大人でも、通う場所は近い方がいいですよね。大学が遠いと講義に行きたくなくなるし、会社が遠いと出勤したくなくなる。まして小さな子を連れて行くなら絶対的に近い方がいい。

職場の近くの園に預けたらどうなるか?これは同僚の話です。

彼女は「早くにお迎えに行ってあげたい」「朝はギリギリまで一緒にいてあげたい」という気持ちで、職場の近くの園にお子さんを入園させました。職場近く&時短のおかげで「保育短時間」の利用で済みました。お子さんが3歳くらいまではそれで良かった。しかし彼女は二人目を妊娠しました。そうなると自宅の近くに園がないと困ります。
・産休に入り、出勤しなくなってからの登園が面倒。
・出産後、赤ちゃんの首が座らないうちから電車に乗って登園になる。
・コロナ禍で妊婦は在宅勤務OKになったので、職場近くの利便性がなくなった。

同僚
同僚

二人目の妊娠・出産を考慮していなかった。。。

二人目は自宅近くの園に預けることにしたようです。

給食とおやつは要チェック!給食設備があるか確認せよ。

私自身が保育園を利用していた経験から、

食事は絶対的においしくないとダメ

と思っています。食事は園生活を左右します。

アラフォーの今でも保育園の蒸しパン食べたいなぁと思うくらい、私は園の給食とおやつが好きでした。

給食やおやつのチェックはどうやるのか?
当時住んでいた自治体では、申し込めば給食を食べさせてくれる会が催されていたので、開催されている園にはすべからく申し込みをして、内容を確認しました。

体験イベントがない場合、園の見学時に「給食室があるか?」を確認し、献立表を入手します。帰宅してから内容をチェックします。

給食設備がない場合、給食は業者の宅配弁当(乳児は自宅から持ち込み)、おやつはオール市販品になります。

見学した園の中に宅配弁当の園があったので、お弁当の中身を見せてもらいましたが「これは私も食べたくないわ」と思いました。冷食のお惣菜だらけだったんです。おやつは1歳児にスナック菓子(なげわ)が出されていて驚きました。教育理念はしっかりしている園でしたが候補からすぐ外しました。

我が子の園の給食・おやつ事情
  • 1つ目:公立園
    給食美味しいで有名な園。おやつの手作り率が高く、内容もいい。子どもたちが羨ましくなるレベル。
  • 2つ目:私立認定こども園
    北海道の園なので、地域の豊富な食材を使ったメニューが出ていた。広い園庭で作った野菜を食べたり、地域の農家さんから農業を学んだり、食育が盛ん。地元JAや保護者から食材が無償提供されていた。ただしおやつの手作り率は低めだった。
  • 3つ目:企業園
    写真付きの献立表が配られるので、親が目視で確認できる。ブログでも紹介されている。給食もおやつも手作り率高め。とくにおやつは小魚・おにぎり・五平餅などの昔ながらの渋めのおやつが出る。

というわけでおおむね満足です。
認可園なら給食設備が整っているので大丈夫だと思いますが、無認可の園は要チェックです。

終わりに。結論。

いろいろ考えて園を選んでも転勤族は転園を余儀なくされます
だから私は「とにかく近い園!」を優先して選ぶことにしています。最初の方に書いていますが、親の好みが子どもに必ずしもマッチするわけでもなく、子の性格や年齢によって園の良し悪しが変わります。

だったら絶対的に変わらないもの=近さで選ぶのがいいのではないか、という結論に至りました。とはいえ、口コミはちゃんと調べます。先生が変わってばかりの園だと心配ですし。

以上、保育園の選び方。公立・私立・企業型の3つを経験した転妻の結論。でした。

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