これまで会社員しつつもいろんな副業してきましたが、コロナ禍で、外でできる副業は難しくなりました。そこで昨今流行りのクラウドソーシングで在宅ワークを始めてみました。
本業も在宅、副業も在宅。StayHomeもどんとこい!家で稼いでやる!!
という精神です。
在宅ワークなので、転勤族の妻でも続けることができます。
クラウドソーシングって何だろう?
クラウドソーシングの基本情報。
調べたらあれこれでてきます。代表的な解説はこれ。
クラウドソーシングとは、不特定の人や群衆を意味する「crowd(クラウド)」と、業務委託を示す「sourcing(ソーシング)」を組み合わせた造語です。
他にも意味はあるのですが、副業の視点で言うと
ネットで募集しているお仕事で、かつ雇われではなく個人事業主の仕事
になります。
自営型テレワーカーとも呼ばれ、会社員の在宅ワークとは異なるものです。自分で仕事を取りに行き、契約を交わし、税金も自分で納めます。
パートやアルバイトが雇用契約なのに対し、請負契約(=当事者の一方がある仕事を完成することを約束し、相手方がその仕事の結果に対して報酬を支払う約束をする契約)になります。
仕事探しも契約もすべてネット経由。
仕事を発注する側(クライアント)と、仕事を受注する側(ワーカー)を結びつけるサービスがたくさんあります。有名なのはランサーズでしょうか。私は10年近く前に登録し、長らく放置していました。昔は「ザ・エンジニア」な仕事が多かったのですが、今では様々な分野の仕事があります。
エンジニアに特化したものや、ライティングに特化したもの、イラストやバックオフィス等々、たくさんあります。
契約までの手順。
サイトごとに若干の違いがありますが、おおまかな流れは以下の通りです。
- STEP1仕事を探す。
さまざまな仕事があるので検索します。プロフィールに合った仕事がおススメとして表示されるサイトもあります。
- STEP2仕事に応募する。
気に入った仕事に応募します。応募に際し、選考が行われる場合があります。選考に漏れた場合はここで終了です。
- STEP3クライアントから詳細な内容が提示される。
業務内容や報酬について詳細な内容が提示されるので、受注前に確認します。発注者と交渉して報酬を決めることもできます。折り合いがつかない場合はここで辞退します。
- STEP4契約する。
条件について問題が無ければ、受注します。
デザイン系はコンペと言って、条件に合った作品を提出し、クライアントに選んでもらう形式が多いです。何名ものワーカーが作品を出した結果、該当者なしという場合もあります。
仕事を受けた後の流れ。
これもサービスや案件内容によって変わりますが、おおまかな流れを書きます。
- STEP1業務を遂行する。
細かな仕様など、作業内容に疑問があれば、すぐにクライアントに連絡を取ります。
- STEP2納品する。
クライアントが定めた形式で納品します。
- STEP3検収を受ける。
クライアントが納品物のチェックをします。問題があれば連絡が来るので、メールのこまめなチェックが必要です。
- STEP4報酬が支払われる。
検収OKになれば、報酬が支払われます。
仕事を受ける前に疑問点については潰しておく(クライアントに質問する)のがベターですが、作業を開始してから生じる疑問も当然あります。その場合はクライアントに連絡をして、どうしましょうか?と確認を取ります。単価が高い作業であればあるほど、やり取りは頻繁になります。
仕事について分からないことがあれば小さいことでも確認しましょう。
在宅ワークってどんな仕事があるの?
どのサイトに登録するかで仕事の種類が違ってきますが、私が登録したサイトには以下のようなものがありました。
・プログラミング業務。
システム開発の仕事。1人でする仕事もあれば、プロジェクトメンバーとしての募集もある。単価高め。応募する人もこの道10年とかの方が多く、専門学校で勉強したよ程度では応募できない。副業というよりも本業。もちろん軽微な内容もある。
・Excelマクロ、GASを使ったツール作成。
Excelマクロを使った便利ツールの作成や、既存マクロの修正など。Access やGoogleAppScript(GAS)を使った案件もある。1人で完結するような小規模なものが多い。
・WEBデザイン、サイト構築。
企業ホームページの特定ページのデザインから、小さなアイコン作成やメインビジュアルの作成、またはサイトの構築などの仕事。
・採点業務
小中高の子どもの学習塾などのテストの採点をパソコン上で行う仕事。
・ライティング
WEBサイトや雑誌、書籍、パンフレット等の記事を執筆する仕事。
・文字起こし
録音された音声データを文字に起こす仕事。音声起こしともいう。
・データ入力系
指定のフォーマット、サイトに入力をしたり、検索結果をリストにまとめる仕事。
・覆面調査
店舗に出向き、清掃状況や接客の対応をチェックし、レポートする仕事。
・その他
フィールド調査、モニター、コールセンター、CADオペ、WEB制作、チラシ制作等。
とにかくいろんな分野のいろんな仕事があります。
単価も、家族を養っていけるような金額のものから、数十円程度のものまでいろいろです。
WEBデザインやプログラミングなど、経験分野がある人はプロフィールにそのように設定しておけば、登録に合った条件の仕事情報がメールで流れてきます。
在宅ワークをするまでにやったこと。
ステップ1:サイトに登録。
登録しないことにはどうにもならんということで、目についた5つほどのサイトに登録しました。
各社強みが違うので、最初はどんな案件があるのかただ眺めていました。2週間くらいすると
- このサイトはつよつよエンジニア案件が多いな、
- ここはライティングの案件が多いな、
- 単価は安いけど、主婦や学生でもできそうな案件が多いな、
などサイトの傾向がつかめてきます。
ステップ2:セミナーに参加。
何件か単発の仕事をした後、初心者向けの在宅ワークセミナーを受けてみました。いろんな会社が無料でセミナーをやっています。もちろんオンラインです。そこで在宅ワークの概要やメリット・デメリットを聞きました。いよいよ仕事に対する心構えができてきました。
ステップ3:案件に応募。
自分ができそうだな、と思った案件に応募します。応募したからと言って100%受注できるとは限りません。人気のある仕事にはライバルが多く、選考やコンペがあります。内容を聞いてから辞退することも可能なので、気になる仕事があればどんどん応募すれば良いです。
在宅ワークのメリット・デメリットとは。
私は会社員として在宅ワークもしているので、通勤する仕事と在宅ワークの比較だけでなく、個人でやる在宅ワークと会社員としてやる在宅ワークの視点で語りたいと思います。
在宅ワークのメリット
・時間や場所の自由度が高い(ノーメークでパジャマで過ごせてしまう)。
⇒会社員の在宅ワークでも可能で、実際ノーメイク・パジャマで過ごしている日があります。
・通勤時間がない。
⇒こちらは在宅ワークで受けられる最大の恩恵だと思います。とにかく時間に無駄がない。
・仕事を選んで働ける。
⇒会社員の場合、在宅・通勤に関わらず仕事は降ってきます。
・人間関係のストレスがない。
⇒会社員は上司や同僚との関係があります。むしろ通勤よりも在宅勤務の方がコミュニケーション力が必要になります。
・年齢は関係ない。
⇒会社員は定年がありますが、自分で請け負う在宅ワークにはありません。
在宅ワークのデメリット
・待っていては仕事はこない(応募必須、応募してもダメなことはある)。
⇒これは会社員にはありません。
・仕事に追われている感じになる(家が仕事場、ON/OFFの切り替え大事)。
⇒会社員での在宅ワークでもこのデメリットはあります。
・すぐに聞ける人がいない(仕様のことで分からないことがあれば聞く!)。
⇒会社員だと同僚や上司を頼れますが、個人だとクライアントに質問を投げるしかなく、相談相手がいません。
・孤独を感じる。
⇒WEB会議はありますが、その場にいると自然に発生する雑談ができないのは在宅ワークの痛いところです。個人の在宅ワーカーはさらに孤独感が強いかも知れませんね。
税金関係を自分でやらなければいけない、というのもあります。
クラウドワークス
Bizseek
知識・スキルの販売サイト【ココナラ】
クラウドソーシングの闇。こんな案件にはご注意。
ドボン案件というものがありまして。
どことは言いませんが、代表的なクラウドソーシングのサイトでこんな案件がありました。
誰にでもできるアンケートです。10秒で終わります。
アンケートの内容は本当に誰でもできる、しかも簡単なものでした。多くのワーカーが受けていました。こんな簡単な内容であっても、受注のプロセスは必ず行われます。
応募→詳細確認→契約というやつです。
簡単なアンケートなのに、こんな面倒くさい方法でやるものかなぁ?
という疑問が浮かびましたが、とりあえず受注しました。
アンケートに答えて納品すると、すぐに検収OKとなり、無事に仕事が終わりました。ところが、すぐにこんな案件も応募しているのでどうですか?と発注者からきました。
プログラミング初心者向け講座のアンケートです。
講座を連続で受けて、感想を〇〇字で書いてください。
というものでした。単価は先のアンケートよりも高いです。
この時点で怪しさがプンプンしました。簡単アンケートの案件はこちらへ誘導するためのものではないのかと。でも好奇心に負けて受けてみました。
受注すると、チャットワークでやり取りをしたいときました。捨てアカウントを作って参加しました。
すると今度はLINEに誘導されました。同時に「この仕事はプログラミング未経験者が対象です」と伝えられました。
プログラミング初心者向けの講座の感想なのに、対象者は初心者だけ?
むしろ、プログラミングをある程度知っている人の方が講座の良し悪しを判断できるのでは?初心者に絞って感想を募るのは不自然です。
・なぜ初心者限定にするのか。
・なぜチャットワークに入ったのに、LINEを使うのか?
疑問だらけです。
プログラミングは稼げるよ!っていう情報商材を売るか、あるいはサロンに誘導するつもりだろ。
私はクラウドソーシングのサイトに、経験スキルを書いていました。私はプログラミング経験者です。経験言語も明記していました。相手から「この仕事しませんか?」と誘ってきたのに、私のプロフィールすらもチェックしていない。
結局、経験者であることを理由に仕事を辞退しました。受けた後、辞退しても問題はありません。変だと思ったらすぐに引き返しましょう。
多種多様な案件があり、発注者がどこの誰か分からない。外れの案件や、不埒な案件もあるようです。またこのような案件に対し、注意喚起する情報もサイトから提供されていました。自衛するしかないですね。
在宅ワークは誰にでもできるのか?
案件が多種多様にあるので、やろうと思えば何かしらはできます。当然ながら経験職種での案件の方が単価は良いものが選べます。
私は日中会社員をしているので、スキマ時間を有効活用できる仕事を探しました。
これまで受注した案件は、
・本当に誰でもできる簡単なもの。
・慣れるまでに時間がかかりそうだけど、継続受注できるもの。
の2つです。
前者は「ある条件を満たす写真を撮影して提出するもの」や、「単純なアンケートに答えるもの」など、資格・性別・年齢関係なくできる仕事です。ただし単価は安いです。でも気楽に応募できますし、単発なので暇な時間を利用して作業できます。容易ではあるものの、急務な作業の場合、ボーナスが付いている案件もありました。
後者はお試し期間があり、合格すれば継続して仕事ができる案件を選びました。未経験での仕事です。特殊な技能は必要ないですが、頭を使う作業系の仕事です。チームでやるので、納期前に割り当てが未着手だと他の方が巻き取ってくれます(逆に言うと、ぼやぼやしていると他人に仕事を奪われます)。期間契約をしているので、その期間中は継続的に依頼が来ます。定期的に作業可否のアンケートがあり、都合が悪ければ断れるのも魅力です。
仕事を探す上でのポイント。
私は自分に合った案件を探すまでに1~2ヶ月様子を見ました。仕事探しは大変ですが、マッチしたものが見つかれば後は楽です。
気に入るものが無いと思ったら、そのサイトは撤収し、別のサイトに登録するのも手です。登録するのはタダなのですから。
クラウドソーシングで在宅ワークをした感想。
これまで数々の副業をして来た私ですが
在宅ワークは通勤時間が無いので楽です。ネット環境さえあれば、時間も場所も選びません。私がやっている在宅ワークのチームには、海外在住(駐在妻)の方もいます。つまり転勤がある家庭でも続けられるのです。これは大きなメリットです。仕事内容も自分ができそうな、興味がある分野に絞って応募しているので、苦痛が無く、むしろ楽しくできています。
ただし金銭面はあまりよくないです。少なくとも最初は時間がかかります。
外で働く仕事だと、最初は教えてもらう立場で戦力にならなくても、一定の給与が貰えます。しかし請負契約ではそれがありません。作業をやり終え、納品し、検収が終了しないと対価は貰えないのです。作業に不慣れで時間がかかるうちは、働いた時間数に比べ対価が少なくなります。時給計算なんかしちゃうとなかなか酷いです。
元々持っているスキルが高く、それを活かした仕事を選べば、最初から稼げます。
私は本業とは異なる職種で副業をしたいので、今後も未経験街道を突っ走ります。
何歳からでも在宅ワークは始められます。セミナーで、70代でもやっている方がいると聞き、励みになりました。30代や40代でも遅くないんですよね。
以上、クラウドソーシングの在宅ワーク体験記でした。
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